100分de名著 ノートルダム ド パリ 第三回 モテない男の純愛は報われない

100分de名著

 

カジモドがエスメラルダをひょいと抱えて走ります。

 

「ひなん所だぞ!」

「ひなん所だぞ!」

 

カジモドはそう叫びながら大聖堂に駆け込みます。

 

 

当時大聖堂は入ってしまえば死刑囚でも誰でも絶対に手出しができない聖域でした。

 

美しい娘を颯爽と現れて救ったヒーロー要素たっぷりのスペクタクルに観衆はわき上がります。

 

大聖堂は駆け込み寺のような最後の聖域の側面と、入ったら出ることは許されない牢獄の側面があります。

 

 

収容されたエスメラルダを甲斐甲斐しくお世話するカジモド。

女の子にはじめて触れたのを感じて全身が震えました。喜びと愛に輝きました。

 

今ほど、おれは、自分が醜いと思ったことはないよ。あんたはまったく、お日さまの光だ、つゆの雫だ、鳥の歌だ!!

 

美しいエスメラルダを好きになればなるほど、自分の容姿が醜すぎることを痛感するのです。

醜さを自覚しているカジモドは影からみまもるしかできず、眩しすぎて目をあわすこともできません。

 

フロロがストーカー愛だとすればカジモドの愛は

オタクの愛で、エスメラルダとカジモドはアイドルとファンの関係です。

 

カジモドは彼女の喜びが自分の喜び。

なのでエスメラルダのためにイケメンフェビュスをここに連れて来てあげようか?と提案してしまいます。

 

容姿が醜いだけで腕っぷしは強く、いいヤツ。そして賛美できる美しい詩的感覚も持ち合わせているのにモテない。

 

こういうパターンのストーリーはけっこうあるそうで、これから見つけたらニヤリとしよう思います。

 

 

ストーカーフロロと

オタクなカジモド。

 

 

恋愛に関して全く成熟してない両極端なキャラが出来上がりましたね。

 

 

カジモドの外見をモンスターに仕立てる。そうすることによって

他のキャラと恋愛が絶対成就されないようにする。

愛情が交錯しないようにする、対照的だけども実は似ている。

この二元論を巧みに使うことがユゴーの得意技です。

 

 

 

カジモドがエスメラルダを救ったことを実はフロロは知りませんでした。

 

 

フロロはエスメラルダが死んだことで安心しています。

安心とは、例えば恋愛の話ではないのですが

 

 

 

グッチとヒグチユウコの期間限定コラボ商品が発売するとします。

(実際に商品化しています。)

 

 

欲しいなーでも高いなぁ、お金が今ないよぅ。でもどうしても欲しい〜

どうやったら手に入るかな、盗んだら手に入るかも?

そんな事しちゃだめだ。でもでも欲しいんだよー!

 

 

と悶々としていると限定期間がすぎてしまい、もう店頭に並んでいないから

買うことができなくなりました。

 

残念な気持ちと、諦められてスッキリな感じに似ているでしょうか。

 

 

これでまた平常心でいられるな。

 

 

それなのにエスメラルダは生きていた!

苦しみ、動揺、迷いがまた始まりました。辛いものです。

そして記憶というのは嫉妬深い者にとっては拷問のようで、

今だけでなく過去にも嫉妬します。

 

 

踊ってるときのエスメラルダのたわわな太ももを民衆たちも見ていた事。

男の人が自分の彼女には露出の高い服を着てほしくない心理です。

フロロの嫉妬対象範囲はフェビュスだけでなく民衆にまで広がります。

 

 

もう悶々としてこらえきれず、収容されているエスメラルダの小屋に夜ばいに行くのです。

エスメラルダは必至に抵抗します。

 

 

そしていつもそばで見守っていたカジモドが気づいて襲っている男を引き離しました。

 

カジモドはまたエスメラルダを助けましたね。

 

 

襲った男の顔をみると、忠誠をつくしているフロロだったのです。

 

 

カジモドは恐れて思わずひるんでしまいます。ご主人様にあんなことをしてしまって、、、
自分を殺してください!

 

 

 

フロロがカジモドの瞳を覗き込むとカジモドもあの女を好いているのだと気づくのです。

 

 

ついに嫉妬範囲がカジモドにまでおよびます。

 

 

 

もうおしまいだ。フロロは絶望しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

私が今までノートルダムドパリに入りきれなかったのは、

 

 

 

フロロの感情や動機がなにひとつわからなかった事が大きな要因のようでした。
100分de名著のおかげで物語に入ることができて楽しいです。
もうひとつのおかげ様が第一回目で読むと決めていた、トキメキ夢文庫のほうの「ノートルダムドパリ」です。
この長編をこんなに短く、それでいて感動的にまとめあげていて素晴らしい。
文庫本というよりほぼ漫画なので誰にでも読みやすい仕上げになっています。
興味が湧いた方はぜひ手にとってほしいな。

 

 

 

 

 

次回、最終回。

 

アニメ、ミュージカルとも違う原作のラストとは?
どのような結末をむかえるのでしょうか。
楽しみです。

 

fumisato
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