『パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?』ミヒャエル エンデの夢見た経済•社会

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ミヒャエル エンデは「ネバーエンディングストーリー」や「モモ」の作者として世界中で有名です。

モモは子どもの頃に読むと、モモの気持ちになって一緒に魔法を使ったり別の世界に飛んだりしながら悪いヤツから世界を救う楽しいお話に夢中になります。

 

そして大人になって読むと今度は別の視点でなにやら世界の本質が見えそうな感覚に夢中になるのです。

 

モモはお金と時間の話である。

 

ミヒャエル•エンデのファンタジー世界からお金の本質を見てみましょう。

  • なぜお金持ちは寝ているだけでお金が増えるのか
  • なぜたくさん働いていてもお金は消えていくのか
  • なぜ借金がこんなにかさむのか
あなたはお金が好きですか?
私は好きです。嫌い!とおっしゃる方もごく稀にいるかもしれません。
きっと今借金を抱えたりお金に苦労しているからお金なんて嫌いなんだ!と思っているのかも。
 
しかしお金を差し上げますと言われると嬉しいし、助かりますね。
お金はみんな大好きで、欲しいもの。みんなに欲しがられているから価値があるのです。
 
ではなぜお金が好きなのですか?かわいいから?デザインが好き?
かわいいなら猫の方が可愛いし、デザインは例えばお花の方が素敵だと私は思います。一方である人にとっては猫は怖くて、お花は人生に必要ないものですね。
 
猫が好きな人、ゲーム、車、旅行、好きなものは人それぞれ違います。それを手にいれる為にたいていは表示された値段のお金を払えばそれと交換してもらえます。
 
 
もしお金がこの世に存在していなければどうなるでしょうか。
 
人にとって興味のあるものないものや価値観が違うのに、互いに納得して物と物を交換するのは非常に大変な作業です。私の持っているブランドバッグと友だちが持ってるプレミア物の鉄道模型。どちらもお金のある世界では高い数値が付くものでも一方にとっては関心のないものです。これでは交換が難しいし、ほかの欲しいものはどうやって手に入れたらいいのでしょうか。みかんが欲しいときに、私はボールペンを持っていたら、みかんはボールペン何本と交換でしょう。
 
こう考えると普段使っているお金の便利さがわかります。お金は多種多様な人間の希望を叶えてくれる道具です。
 
この便利な道具を持っていると、おいしいパンが手に入ったり、大きな数値では一軒家が手に入るのです。
 
あなたがパン屋さんにお金を払うとき、100円のお支払いがあったとします。もしパンの原材料、小麦粉、卵、水などを合計したらきっと5円くらいでしょう。でもパンを作る労働力や修行した時間の対価を原価に乗せて納得してるのでお互いに交換可能になります。
 
パン屋さんは小麦粉をおいしいパンに変えることでその価値に対してお金がもらえているのです。5円で小麦粉と水と卵だけをそのままの状態で食べてもむせてしまいます。
 
ではカジノや株のお金はどうでしょうか。
 
5円で買った株を100円で売った時、パン屋さんのように素材から美味しいものをつくりあげるという立派な仕事をしていません。その点でエンデはこの2種類のお金は全く別物であると言っています。
 
本来なら別物である2種類のお金が混合して同じ世界で使われているのが、貧乏な人がずっと貧困から抜け出せない原因のひとつです。
 

ある人が西暦元年に1円預金したとして、それを年5パーセントの複利で計算すると、現在その人は太陽と同じ大きさの金塊を4個分所有することになる。

一方、別の人が西暦元年から毎日8時間働き続けたとする。彼の財産はどのくらいになるか。驚いたことに、1,5メートルの金の延べ棒1本にすぎないのだ。この大きな差額の勘定書は一体だれが払っているのか。

 
太陽の4個分!地球の住人である一人が地球よりはるかに大きな太陽のような利益を4個分も所有できるとは。もちろん地球にそんな量の金塊はありませんから、お金というのはファンタジーなのです。
 
そのファンタジックな面は恐ろしい殖え方です。増殖すると言うと、身近なところで例えるならガン細胞です。ガン細胞は宿主を死に至らしめるまで増殖して成長を続けます。
 
それでは赤ちゃんの成長はどうでしょうか。
20歳くらいまで大きくなっていき、その後は身体の成長は止まって、
内面を磨いてその分野の成長にシフトしていきます。
 
 
エンデは2種類の全く性質の異なるお金をこのように解釈しています。
お金をガン細胞にしてはならない。
未来をどうしたらいいのだろう。
 
エンデはお金がファンタジーであることを知っています。お金の白魔術と黒魔術。
本書にはエンデが思う白魔術の方法を過去現在、東洋西洋の世界を交えながら提案しています。
 
 
彼のモモを読むと、私はどちらの魔術も使ってみたいし、どちらの方に行きたいのか。深く考えてしまいます。エンデはこうしなさいと言っているのではなく、考えてごらん?とあれ?と疑問を持ってごらん?と種をまいていると感じました。
 
 
そういうところが時を超えて世界中で愛されるゆえんなのでしょう。
 
 
パン屋のお金もですが、モモを大人になってもぜひ読んでみてほしいなと思い、筆をとりました。
 
 
 
 
fumisato
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